暁に消え逝く星

 言われたとおり、恐る恐る試すイルグレンとともに、彼らも食事にありつく。
 一日のうち、一番心休まるときだ。
 思う存分うまい食事を堪能する。
「ソイエとライカが当番のときは、いっつも豪勢だよねぇ。まじ幸せ」
「レシアの焼肉だってうまいじゃねえか」
「肉焼くだけだから、あれ」
「いや、下味とソースが絶品だ。グレン、レシアが当番のときにまた来いよ。そんときゃうまい酒も準備しとくぜ。レシアの作る飯は酒と合うからな」
 おしゃべりをしながら食事をする彼らを見ながら、イルグレンはスープを口に運んだ。
 冷えた身体を温めてくれる和やかな食事に、イルグレンは我知らず微笑んでいた。

「温かい食べ物というのは、うまいものなのだな――」

 ぽつりと呟いた言葉に、三人はそろって視線を向ける。


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