妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~
第一章

不思議な出会い





―ジリリリッ!!!


「………ん。……」



私は目覚ましの音で目が覚めた。


ベットから体を起こし未だ鳴り続ける目覚ましを止める。



そしてパジャマからハンガーにかけてある高校の制服に着替えて下へ降り リビングに向かった。




「彩花ちゃん、おはよう」


「おはようございます。」


笑って挨拶してくれるのは私の遠い親戚にあたる 鈴原 紗代さん。



私、箭野村 彩花
( ヤノムラ アヤカ )の両親は連続放火事件で亡くなり


親のいない私を引き取ってくれるはずの祖父母や親戚が言い争っている時に唯一快く引き受けてくれた人だ。




「朝ごはん、食べるでしょ?」


「はい。」



いつものように美味しい朝ごはんを食べ簡単に身支度を整え私は紗代さんに見送られ学校へと向う。




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