妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~


(あやつに彩花の居場所を聞き出して会いに来たのじゃッ!!!)


あやつ?誰かの事だよね?



(誰?)


(それは………―。)



まさに言おうとしている所にチャイムが鳴り担任が教室に入って来ていた。

瑰竜は聞き慣れないチャイムにびっくりして窓にしがみついていた手を危うく離しかけていた。



声をかけたいがぐっと我慢してもう素知らぬふりして前を向く。


―…ごめんね。瑰竜



瑰竜はなんとか元の体制に戻り私に手を振ってくれていたが

私は無視するしかなくてどこかに行ってしまった瑰竜に心の中で謝っていた。




それからいつものように授業を受け、あっという間に時間が経ち放課後となっていた…。






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