妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~
希望があのお父さんとお母さんのようにひび割れていった…
もう二度と会うことはできない。そう言われているようだった。
―ショックだった。
しかし、瑰竜や魄弥の前で本音をだしてしまった。
その事が私の頭を混乱させる…―
私は何をしてるんだ!
今まで両親の前以外であそこまで本音を出したことはない。なのに…
私の全ては両親だ。
その私が裏切っているように思えてならなかった
自己嫌悪に陥る…
こんなの私じゃない。
箭野村 彩花じゃない。
膝を抱え部屋が暗くなっても明かりをつけずただただ何かから逃げるように胸の中のお父さんとお母さんの顔を思い出していた。