妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~



下から見上げてくる瑰竜の言葉にはっとし何でもないと言い、前にいるカッパを見てみた。



「なんか前会った時より暗いなぁー。」


がらがら声に似合わないクリクリの瞳を私に向けながらそう言うカッパ。




「気のせいじゃない?…というかカッパの名前あるんだね」


「助郎と知り合いとは彩花も顔が広いな!」


「今、何気に話しそらされた気ぃすんねんけど…」



「………………」



三人ともの話が噛み合わなくて暫く沈黙…。


しかしその沈黙を破ったのはカッパだった。




「そや。お前さん、学校は大丈夫なんか?もう他の生徒は学校に着いてるみたいやけど」



「………………。」



その言葉に一気に青ざめていく私の顔…


恐る恐る腕時計を確認してみると…8:27。

予令まで僅か3分。



「…えぇええええッ!!!」





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