妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~



自分の心の中で反省していたら一時限目の始まりを伝えるチャイムが鳴り授業が始まった。




―朝から数学か。


私の苦手な科目でちょっぴりブルーな気分…。



でも担当の先生は好きなんだけどね。

女の先生で気さくだから私でも話しかけやすい。




―そんな事より授業に集中しよっと………。






――――――…



そうこうしている内に時間が経ち放課後…。



クラスの人達は部活に向う人、バイトに行く人、遊びに行く人と様々だ。



―そう言えば瑰竜に会いに行くんだったな。


我ながら妖怪の子供に会いに行くなんて寂しい人間だなとか思ったりしたけど気にしない事にして


鞄を持ち教室から出ようとした。




「あッ!!!箭野村!」


「……え?」


不意に自分の名前を呼ばれ驚きつつ振り向く。



私を呼んだのはクラスでも人気者の華原( カハラ )君だ…


私に何の用だろ?





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