赤い鳥
彷徨う影。
「おはよ。昨日は学校来た?」
「おっはー!いいや。来てないよ。」

学校に来てる人達はほぼみんなに挨拶を交わしてる。

「おはよ。奈緒。」
私のいつ面の一人。橋本 貴。
男友達で一番なか良いと思う。
面白いし一緒に居て疲れないし、何より大切に思ってくれる。
「おはよー!貴。」
「しっかし夏だからって暑過ぎるよなー。カーディガン脱ごうっと。」
ちょ・・・廊下で脱ぐの⁉
ま、でもカーディガンだから大丈夫だよね。
貴は中肉で身長がある。
見た目も性格も完璧って言えるけど…
それは私にとってだけっぽい。
先生の中では私たちのいつめんは評判が悪い。
見た目が悪いだけなのに。
「今日どこ行く?貴ゲーセンがいいでしょ。」
貴はかなりのゲーセン好き。
いく度大量のお菓子と大量の縫いぐるみを持って帰ってる。
「おぅ。てか、奈緒はゲーセンで言い訳?いっつも俺に付き合わせちゃってるし。」
「全然大丈夫‼むしろゲーセンでいいよ。貴とならどこに居ても楽しいから!」
貴とは中学の時からの付き合い。
一緒に居るのはもちろん。出掛けるのも貴とがほとんど。
苦痛に思ったことは一回とない。
「…ならよかった。奈緒いつも付き合わせちゃってるから嫌に思ってるかと思った。
楽しいって言ってもらって良かった‼」
「ん。嫌になんて思ったこと一回もないよ。いつもありがとね。」
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