赤い鳥
教室に戻った瞬間貴私の所に飛んできた。
「奈緒っ!どこにいたんだよ!俺馬路探したんだけどっ。」
貴は息がすごくきれてる。本当に探してくれてたんだ。
「ごめんごめん。高藤さんの荷物運び手伝ってたんだ!
数学一緒にいこっ。」
「あいつと・・・?あんまあいつに関わんな。俺からのお願い。
すーがくいくかぁ。だりぃな。二階だよな?早く行こうぜ。」
高藤さんと関わっちゃいけない・・・?なんで?
話し始めた時貴の顔の色が変わったのが分かった。
青ざめた苛立った顔で私を見てた。
数学の事になったらいつもの貴で笑ってた。

高藤さんと何があったの?

なんて聞けない。


何を隠してるの?

それも聞けないまま。

一日が過ぎてった。

< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop