赤い鳥

二人だけの一日

今日も楽しく学校も終わって今帰り途中。

今日は貴と一緒じゃない。
一人。
久々の一人での下校は寂しいものだなぁ・・・。
いつも貴と二人で見てた夕焼けだって見てると悲しくなるくらい。
いつもは明るく感じるのに今日は暗く感じた。
そして、今日はやけに体がくらくらする。
視界もぼやぼやになってきた。
学校にいる時は熱なかったのに・・・。
そう思いながらもふらついた体を無理矢理動かした。
ふいに後ろを向いた。

「あ・・・。奈緒…」

貴・・・・・・?

「お前ふらついてんじゃん。大丈夫か?」
心配そうな顔であたしを見て来る。
大丈夫じゃないよ。
壊れそうだよ。
そう言いたかった。
けど。私の体は既に限界を超えてた。

「・・・⁈!奈緒っ‼」

貴の声・・・。
くらやみから声がする。
優しいいつもの貴の声。
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