さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
波乱
「遅いッ!二人とも、どこで道草食ってたのよ!!」
「ごめんなさい、まささん…。」
ぷんぷんと怒りながらも、どこかしらニヤついている。
隣に立つキンさんも右に同じく。
ぜ、絶対誤解してる…。
まさか死体にビビって遅れました、とは言えないよね。
「あはは、ちょっとね。」
く、苦しすぎる。
なんとか笑って流す。
後で原因追求されそうだわ。
色々考えると、自傷的な笑いが広がった。
「遅れてきたあずちゃんは罰で、先頭ね!」
「ええ!?」
そんなことって…。
まぁ、確かに遅れてきたことは申し訳ないと思うけど。
でも。
でも!!