さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―

その心配そうな態度も全部、私に対してのものでないと思うと、無性に腹が立つ。




「なんでもない。」




つくづく性格悪いな、私。




別に原田さんを好きな訳じゃないのに。




離れてみて、その存在の大きさに気づいて恋に気づかされる。




漫画やドラマにありがちなこんなパターンとは違う。




ただ純粋に、友達として、私自身に接して欲しいだけのこと。





好きなのは、沖田さんだけだから。




話すチャンスは、今？




この曖昧な関係は、私にとっても、原田さんにとっても、そしてまささんにとっても良いものじゃない。




原田さんとまささんがくっつくチャンスも、今しかないと思うから。




このまま曖昧さを貫けば、いつか必ずどこかが崩れる。





その前に。