さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
代わり
しんと静まり返った部屋に残される。
一体、何の話だろう…。
「…そろそろ大丈夫やな。」
誰も居なくなったのを確認して、烝は口を開いた。
な、何事?
みんなが居なくなった空間に、二人。
嫌な予感がする。
もしかして…また襲われる!?
思わず一歩後ずさる。
「襲うわけないやろ。」
そんな私を見て、烝は呆れた様に呟いた。
「わ、わかってるよ!」
本当は疑いましたけど。
「……」
うう。
烝の視線が痛い。
疑ってたこと、バレバレなんだろう。