さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―



「はあ…今日はとんだ邪魔が入ったな。いずれ説明するよ。そうだな…沖田総司が、病で崩御してからでも…ね。」






「どうしてそれを!?」





沖田さんの病気のことは、新選組幹部ですらまだ知らないのに。




いったい、篠原くん、この人は何者なんだろう。





沖田さんの病気のことを知っていて、私は名を変えて姫になると言っていた。




こんなこと、歴史を知らない限りわかる事じゃない。




待てよ?




歴史を知らない限り、わからないと言うことは、もしかして?

  



「篠原くんも、未来から・・・?」




ぽつり、言葉を落とす。




そういう話ならばつじつまが合う。

 

  
まさか、私たち以外にもタイムスリップした人がいたなんて信じがたいけれど。



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