さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
丁度暇をしていたし、剣道が生かせるのなら喜んで引き受けたい。
今までは監視下に置かれているくらいだったから、気安く外には出られなかったけどこれからは状況が変わるかもしれない。
「ありがとな。これからは俺も…。」
「本当にいいの?」
俺も一緒に戦うよ、と告げようとした矢先、言葉を遮られてしまった。
“本当にいいの?”
その言葉の意味が分からない。
普通は喜ぶべきところじゃないのか?
「…どういうことだよ?」
俺の質問に、篠原は複雑そうな顔をした。
「…死ぬよ?」