さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
幼馴染
ここは腹を割って話をするべき?
きっと、それがお互いのためになる。
「原田さ…」
「おーい、左之ー!!」
私の声は誰かの声によって遮られてしまった。
二人で声の方向に振り返る。
「土方さん?」
そこに立っていたのは、土方さんと、小柄な女の人。
髪の毛をゆったり横で二つに束ねて、可愛らしい笑みを浮かべている。
小柄できゃしゃで、くりくりした目の可愛らしい人。
美人系なキンさんとはまた違うけれど凄く魅力的。
でも、どうしてか初めて会った気がしない。
誰かに似てる?
これが、彼女の第一印象だった。