さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
その場から原田さんはいなくなってまって、その場には文字通りまささんと2人きり。
話しかけないわけにはいかないよね?
「あの・・・」
少し気が退けたけど、勇気を振り絞ってまささんに声をかけた。
「何、貴女。ここに女浪士は居ないはずじゃないの?」
ぐさり。
さすがあれだけ原田さんに物を言えるだけあって、核心をついたことを聞いてくる。
「えぇっと、まぁ、色々ありまして。」
ははっと笑ってごまかす。
ああ、こういうとき辛いわ。
苦笑いする私を見て、まささんはふーん、と目を伏せた。
長いまつげに女の私が緊張してしまう。
「まさもここに住む。」
「へ!?」
「決めた。近藤さんに話してくる!」
それだけ言い残すと、まささんはバタバタと走り去った。
こ、これからどうなるの!?