さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
「えっと…それじゃあ、お皿準備ししてください。」
「わかった!」
―――ガシャーン
…嫌な予感。
台所に響いたのはお皿が割れる音。
「あー、やっちまったね。」
キンさんは、すっかり呆れた様子で頭を抱え込んでしまう。
まささんもまささんで顔を真っ青に染めている。
もう、本当に嵐が止まないわ。
「怪我はないですか?」
傍に駆け寄ると、まささんはこくんと頷いた。
「後始末は私がやりますから、そこで休んでいて下さい。」
これ以上食器を壊されたら困る。
お皿の準備くらいならできるだろうと、甘く見た私が馬鹿だった…。