さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
一人残されて、ぺたんと膝を折る。
なんだったんだろう、今のこの時間は。
単純に稽古の10倍は疲れた。
この味噌汁どうしよ…。
その哀れな姿を見て、こっちが泣きたくなってくる。
「うわ、ひでぇなこりゃ。」
「原田さん…。」
「ほら、手伝うからさっさと片付けようぜ?」
こくんと頷いて立ち上がる。
正直、ここに原田さんが来てくれたことは純粋に嬉しい。
一人でやるよりも何倍も気が楽。
「ごめんな、これまさがやったんだろ?」
ドキン
確かに、これはまささんが溢した…けれど。
「私が手を滑らせちゃって…。」
それを原田さんに言うのは、なにか違う気がする。