さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
私はまささんみたいに可愛くはないけれど、冷静に考えてみるとどこかしら趣はあるかもしれない。
身長も体型も同じくらいだし、歳だって、ひとつやふたつしか変わらないだろう。
私もまささんも、女にしては気が強いし。
「原田さん・・・」
貴方は、そんなにも───
「まささんが好きなんですね。」
なぞなぞがひとつ解けたような気分。
女性が苦手な原田さんが私に近付いてきたのは、私がお母さんに似ているからじゃない。
私が、まささんに似ていたから。
私を好きと言ったのも、全部。
原田さんは、私にまささんの姿を重ねていたんだね。