さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―



私はまささんみたいに可愛くはないけれど、冷静に考えてみるとどこかしら趣はあるかもしれない。





身長も体型も同じくらいだし、歳だって、ひとつやふたつしか変わらないだろう。




私もまささんも、女にしては気が強いし。




「原田さん・・・」




貴方は、そんなにも───






「まささんが好きなんですね。」





なぞなぞがひとつ解けたような気分。




女性が苦手な原田さんが私に近付いてきたのは、私がお母さんに似ているからじゃない。





私が、まささんに似ていたから。



私を好きと言ったのも、全部。




原田さんは、私にまささんの姿を重ねていたんだね。




< 66 / 186 >

この作品をシェア

pagetop