さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
「沖田君の気持ちもわかるが、新選組のことを考えるのなら隔離しておくのが一番だ。」
「そんな…」
あまりにも残酷すぎる。
沖田さんは今まで新選組の為に死力を尽くしてきたのに。
「…わかりました。」
「沖田さんっ!?」
わかりました、なんて。
沖田さんを止めようと思った。
――――けれど。
「…ッ…」
どこまでも揺るがない強い瞳。
そんな顔されたら、何も言えなくなってしまう。
「大丈夫だから。」
にっこり、微笑む。
駄目。
泣いてはいけない。