さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
私の言葉に、沖田さんは嬉しそうに顔を赤らめた。
その姿を見ると、どうしようもなく愛しくなる。
「それじゃあ、行こっか。」
「どこにですか?」
沖田さんはふわりと柔らかい笑みを浮かべ、こちらへ振り返る。
あまりに澄んだ表情に思わず胸が高鳴る。
「近藤さんに話すよ。一緒にきて欲しい。」
そっと延びてくる大きな手。
その手をしっかりと握る。
「行きましょう。」
メニュー