さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
「…ッ!?」
「あずちゃん!?」
「あず!?」
急遽空気が一変する。
息が、苦しい。
私の首には何者かの腕が巻き付いていた。
そこにじりりと力が籠るたび、呼吸をするのもままならなくなる。
誰か、助けて!
そう願ったのに、案の定みんなは笑いを堪えたような顔をしている。
なんでそうなるの!?
目の前で人が殺されかけてるのに、放置プレイって!
「…ふ。」
がーん。
ふ、じゃないですよ斎藤さん。