eterntystar
バイクで走っている間
私はずっと先輩のお腹に手を回していた
心臓の音が聞こえないかと
心配だった
すぐに学校に着いた
先輩はいつも停めているのか
学校の横の小さな隙間にバイクを止めた
「もう始まってるな…」
式が始まって10分がたっていた
「あのありがとうございました」
小さくお辞儀をした
「ほら行けよ」
先輩はまたヘルメットをかぶっていた
「はい。本当に助かりました
ありがとうございました」
私は走って体育館へ向かった
ガラガラガラ
体育館のドアを開けると
校長先生が前で話をしていた
何名かの人がこちらを見てた
「あっ桜田さんだよね
早く席について」
担任かなぁ?
女の先生が私のところに来て言ってくれた
「あの私はなん組ですか?」
「あ、まだ知らなかったわね
桜田さんは三組の11番よ」
先生にお辞儀をして
三組の方に向かった
「華恋っ遅刻だったの?」
席につくと
隣の美嘉が話しかけてきた
「あ、美嘉同じクラスでよかった心強いよ」
美嘉は中学校からの
友達で私の親友
なんかほっとした
長い校長先生の話が終わり
みんなで教室に
向かっていた