青く澄んだ空∞
「……ですが」
「……どうしたんですか?」
その時、初めて医者の気まずそうな顔に
気づいた。
「お母さんの方は、相当、弱っています」
「おいっ!!!どーいうことなんだよっ!!!」
俺は医者に掴みかかる勢いで言った。
「今、応急処置をしています。もしかした ら命が失われるかも……」
「ふざけんなよっ!何で……
 何で汐音がこんな目に…」
俺は医者を一瞥し、汐音の元へ言った。
「……汐音?」
「…あっ…あさとっ…ほらっ…愛花…」
苦しいのを笑ってごまかしている汐音。
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