青く澄んだ空∞
「ねぇ、嫌いなの?」
「…違うよ。ママは愛花のこと大好きなん だよ。だからママは自分の命を捨ててま で愛花を産んだんだ」
「……?どういうことぉ?」
…分かんないよな…笑;
そりゃ、当たり前だ。
「今は分からなくてもいいんだよ。愛花、
 いいこと教えてあげる。愛花の名前って
 どんな意味か分かる?」
「…んー…分かんないや」
「それはね、世界一の愛にいっぱい包まれ て花のように優しい子っていう意味なん だよ。だから、愛花はいっぱい愛されて る。たとえママがいなくとも。
 この世の誰よりもね」
すると愛花は顔をキラキラと輝かせ
「そうなんだ!!!ママはこんなステキな名前 を付けてくれたんだねっ!?愛花、愛され てるんだっ!!!みんなよりずっと」
「そうだよ。ほら、愛花、見てごらん。
 あの青く澄んだ空を。ママはいつもあそ こで愛花を見ているんだよ?1日も同じ ことのないあの空で。いつまでもね?」
「うんっ!!!」
<fin>
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