青く澄んだ空∞
速い…。
慣れないヒールを履いてなかなか進めない私にどんどん差をつけていく北山くん。
いきなり止まって振り返ったかと思うと
「はぁー。何してんだよお前」
「ごめん…」
「そんな慣れない靴履いてくっからだろ。
 ほら。つかまれよ」
差し出されたその手と声は優しかった。
「ん…行くか。歩くのおせぇヤツは、こう しておかないとな」
もぅ…勘違いしちゃうじゃん。
北山くんの優しさに泣けてきた。
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