青く澄んだ空∞
そして、なんやかんやしている間に、もう
コンサートが始まる。
キャーーーー大河くぅぅうううんっ!!!
…出た。お兄ちゃんだ。
一様、メインボーカルをやっているだけあって、人気は高い。
そしてなぜか、私のうちわはお兄ちゃん。
すると、北山くんが
「お前が好きなのってアイツ?」
お兄ちゃんを指差していった。
「そーだよ!カッコイいでしょ?」
…ファンっぽく言ってみる。
「……んん。ていうか、どっかで見たこと あるんだよな。」
…やばぁあいっっ!!
文化祭の時、バッチリ見られてんじゃん。
「…まぁ、アイツより、俺の方がカッコイ いけどな」
ニヤリと笑い北山くんは言う。
「あぁ、カッコイい~」
パシッ
「棒読みはやめろ」
「あはっ!バレた?」
「バレバレだし」
私もお兄ちゃんもこれから起きる出来事で
大きな事件になるなんて気づかなかった。
もちろん、北山くんが不機嫌になるのも。
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