伝わるコトバ


昼飯も食べ終わって、みんな解散。

悠達は彼女達とどっかに消え、俺と夏美だけが残された。

夏美は芝生をいじり始めた。


「今日は暖かいですねー」

「そーだなぁ」

芝生に横になる。
確かに今日はポカポカして眠くなる。

「ポカポカですねー。
先輩好きです」

「いや、なんでそーなるんだよ」

「いいじゃないですか♪
あっこの花かわいー!!
先輩好きです」

「好きは挨拶の言葉じゃねぇ」

目を閉じると、オレンジに変わる景色を感じてますます眠くなる。

「好きですって」

「…寝る。」




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