泪雨
「わかってる♪弥生はいつも抹茶ラテ頼むよね!!そんなに美味しいの?」

「激うまーだよ!!光も頼んだら?」

私の頭を撫でてくる光の手を振り切って家まで走って帰りたくなる。

私はいつからこんなにも光を嫌いになってしまったんだろう?

「じゃあ、俺もそうしよう!!」

スタバまでの道を私と光は手を繋いで歩いた。

「光に弥生ちゃんじゃん!!今日もラブってるね~」

そう言ってからかってきたのは、光と同じバスケ部の小林真だった。

光も私も交友関係は浅く広いタイプだから2人でいるとよく声をかけられた。

「真くんも、一緒にスタバ行かない?」

ふいに出た言葉に自分自身がびっくりしてしまった。

隣にいる光さえ予想外の私の言葉に驚いている。

当たり前だ。だって、私は光とデートしている時に知り合いに会うのすら嫌がるのに、ましてや一緒に行かない?と誘うなんて。
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