グッバイマイオールドフレンド
グッバイマイオールドフレンド
あれから20年もすぎようか。
まだまだ子供のつもりではいたが、はたからみれば、立派な大人である。
同級生たちの中には、結婚し、こどももできて、新しい家庭のなかで暮らしている人がいる。むしろ、その方が多い。
自分はといえば、例にもれず。
平日は、会社員として、働き、休日は、接待、残務処理、家庭サービスとしがない毎日をすごしている。
特別に幸せかと聞かれればふたつへんじとは、いかないが、平凡で平和なくらしこそが幸せの極みなんだよ
と諭されるのならば、こんな生き方で、自分は充分だと感じている。
「青日会、開催のお知らせ」
そんな毎日を送っていたある日、こんな見出しの往復はがきが届いた。
青日会。
高校の同期の同窓会のニックネームだ。
しばらく聴かなかった響きである。
おそらく、青日会の役員が忙しくて、開催の段取りもたてることができなかったのだろう。
たばこをくゆらせながら、文面をみつめる。
開催日、場所
その他もろもろと、いわゆるマニュアルどうりに、つづられていて、
OO日までに、参加、不参加のお知らせ願います。
とあった。
その日はどうだろうか?
と、頭のなかでスケジュールをめぐらせながら、いちばん下の文章で視線をとめた。
追伸
横山郎三君のため、当日、支援金を募りたいと思います。
つきましては、当日に説明します。
ろざん!?
ろざんに支援金?
なんのことだろうか?
青日会で、説明すると書いてあるが、僕は、そのことが気になってしかたなかった。
誰だってそのようなことが書いてあれば気にとめるだろう。
僕は、青日会のことも、かねて、同級生のひとりに連絡をとった。
よう、ひさしぶり
おう、どうした?
青日会の葉書とどいた?
いや、まだとどいてないな
そうか、俺の家には、とどいているが、お前は地元に住んでるんじゃなかったな。
家には、青日会開催の知らせが届いたんだ
よ。
そうか。なつかしい響きだなあ。
ああ、俺もそう感じたよ。
まだまだ子供のつもりではいたが、はたからみれば、立派な大人である。
同級生たちの中には、結婚し、こどももできて、新しい家庭のなかで暮らしている人がいる。むしろ、その方が多い。
自分はといえば、例にもれず。
平日は、会社員として、働き、休日は、接待、残務処理、家庭サービスとしがない毎日をすごしている。
特別に幸せかと聞かれればふたつへんじとは、いかないが、平凡で平和なくらしこそが幸せの極みなんだよ
と諭されるのならば、こんな生き方で、自分は充分だと感じている。
「青日会、開催のお知らせ」
そんな毎日を送っていたある日、こんな見出しの往復はがきが届いた。
青日会。
高校の同期の同窓会のニックネームだ。
しばらく聴かなかった響きである。
おそらく、青日会の役員が忙しくて、開催の段取りもたてることができなかったのだろう。
たばこをくゆらせながら、文面をみつめる。
開催日、場所
その他もろもろと、いわゆるマニュアルどうりに、つづられていて、
OO日までに、参加、不参加のお知らせ願います。
とあった。
その日はどうだろうか?
と、頭のなかでスケジュールをめぐらせながら、いちばん下の文章で視線をとめた。
追伸
横山郎三君のため、当日、支援金を募りたいと思います。
つきましては、当日に説明します。
ろざん!?
ろざんに支援金?
なんのことだろうか?
青日会で、説明すると書いてあるが、僕は、そのことが気になってしかたなかった。
誰だってそのようなことが書いてあれば気にとめるだろう。
僕は、青日会のことも、かねて、同級生のひとりに連絡をとった。
よう、ひさしぶり
おう、どうした?
青日会の葉書とどいた?
いや、まだとどいてないな
そうか、俺の家には、とどいているが、お前は地元に住んでるんじゃなかったな。
家には、青日会開催の知らせが届いたんだ
よ。
そうか。なつかしい響きだなあ。
ああ、俺もそう感じたよ。