海のみえる街
「嵐さん!このコーヒーすごくおいしいです!」
「よかった。ちさちゃんおかわりあるからね。」
「はい!」
私たちは一気に仲良くなった。
カウンターにたつ店員さんは嵐さん
というこれまた素敵な名前だった。
名前までかっこいいなんてうらやましいな。
「きぃちゃん、お待たせ。きぃちゃん専用の甘いカフェラテ。」
「ありがとうございます。………」
カウンターにおかれたカフェラテ。
少し緊張しながら一口すする。
「どう?」
「わ…
おいしい…。
このカフェラテ…すごくおいしい…」
なにこれ。
これがカフェラテ?
お、おいしい!!!
パッと顔をあげると、嵐さんがにっこり笑っていた。
「よかった。つくりがいがあるよ。」
嵐さんがつくってくれたカフェラテを飲みながら、一息ついたとき、睡魔が襲ってきた。