海のみえる街


「嵐さん!このコーヒーすごくおいしいです!」


「よかった。ちさちゃんおかわりあるからね。」


「はい!」


私たちは一気に仲良くなった。
カウンターにたつ店員さんは嵐さん
というこれまた素敵な名前だった。


名前までかっこいいなんてうらやましいな。


「きぃちゃん、お待たせ。きぃちゃん専用の甘いカフェラテ。」


「ありがとうございます。………」


カウンターにおかれたカフェラテ。

少し緊張しながら一口すする。



「どう?」



「わ…

おいしい…。


このカフェラテ…すごくおいしい…」



なにこれ。

これがカフェラテ?

お、おいしい!!!


パッと顔をあげると、嵐さんがにっこり笑っていた。


「よかった。つくりがいがあるよ。」


嵐さんがつくってくれたカフェラテを飲みながら、一息ついたとき、睡魔が襲ってきた。








< 12 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop