海のみえる街
机をみると家政婦の金江さんからの置き手紙と夕飯が置いてあった。
金江さんは、私が小さい頃から親が長く家を空ける時にたまにくる家政婦さん。
夕方6時まで家にきてもらっていて、今は6時を過ぎたのでもう帰っていた。
一人で夕飯を食べてお風呂に入り終え、私はベランダにでた。
火照った体に潮風が吹き付ける。
気持ちい……――――
太陽は沈み真っ暗な空に大きな月がでていた。
ザアアア………―
海が私に話しかけるように波の音をたてる。