海のみえる街
屋上は立ち入り禁止だ。鍵がかかっているから誰も入れない。
「どうやって鍵とったの?」
「こっそりな。」
「たっちゃんの進路は鍵泥棒だね。」
私の言葉にたっちゃんはクスっと笑って鍵を開けた。
屋上の眺めは最高だった。空が近くて遠くには海が見える。
「前の彼女もここに連れてきたの?」
「ああ。何回かね」
「喜んだでしょ?いい眺めだもん」
「まあな。すぐエッチさせてくれた。」
「……最低ー。」