海のみえる街

「てかなんでお前うちのクラスいんの?友達いないわけ?」

たっちゃんはそういいながら私たちと一緒にご飯を食べ始めた。


「うっさい!どこで食べようがあたしの自由!ねっ!きぃ〜?」


「そうだね。あ、たっちゃんのお弁当おいしそう」

たっちゃんのお弁当にはおいしそうな春巻き、きんぴらごぼう、焼きさば、ポテトサラダが入っていてとてもおいしそうだった。


「食うか?ほれ。」

たっちゃんはそう言って私のご飯の上にひょいひょいと自分のおかずをのせた。

「きぃのもめっちゃ旨そうじゃん。ちょっとくれ。」

私のお弁当はいつも金江さんが前日に作ってくれている。冷蔵庫にあるおかずを私が朝温め直してお弁当につめている。


「きぃのお弁当ってお手伝いさんが作ってくれてるんだっけ?」

「うん。金江さんがつくってくれてる。うちの親ほとんど家にいないから。」

「あ、俺昨日MUSIC ADDICTで香川日向みた。あれほんとにお前の母ちゃんなの?若すぎてまぢ驚いた。」




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