Mカレ?!可愛いピンクな恋心…。
あ、もしかしていけないところ聞いちゃったかなぁ?
しばらく睨まれていた私は、お兄ちゃんの携帯が鳴ったことで助かった。
「もしもし。あ!奈々ちゃん?…うん!やったぁ♡」
この人、神崎くんと逆でよその人には″M″なんですよ…
その方が、女うけがいいとかなんとか…で。
「うーん。わかったぁ!今から行くね☆」
その、奈々ちゃんってことの電話は終わったみたい。
お兄ちゃんは、私の持っていたネックレスを奪い取ると
「美穂さぁ、ケーキ買ってきてくんねぇ?」
って一言言って1000円札を押しつけてきた。
「えっ?はっ?」
まだ何も返事してないのに、お兄ちゃんは行ってしまった。
「ちょっ…。」
玄関のドアは閉まってしまった。
「なんでぇ~?」