*心に咲くあの花の名前*【短】
真意と真実+心
俺は救急車を呼んだ。
車の中、担架の上で眼を瞑るミズを見て
不安が消えなかった。
「ミズ・・・」
「ゴメン・・・俺が・・・」
俺がこんなとこ連れてこなかったら・・・、
ミズは病気って知っていたのに・・・。
不安と後悔が入り混じる心。
「ご家族の方ですか?」
救急車に乗った医師が俺に聞く。
「い、いえ・・・友達です・・・」
「この方のご家族は?」
『この方』とはミズの事。
「分かりま・・・せん・・・」
何も判らない。
帰ったら家族の人に謝らなくちゃ。
全部、俺のせいなんだから・・・。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
─病院到着─
「未寿っ!?大丈夫なの!!」
おそらくミズの母親がミズに駆け寄る。
その心配そうな姿に罪悪感が重くのしかかる。
「・・・・」
俺は黙ってその姿を見ていた。
「貴方・・・」
俺の存在に気付く。
怒鳴られるかな・・・?
「ごめんなさい・・・」
謝ったのは俺じゃなくて
ミズの母親の方。
「・・・え?」
「あの子の我が儘に付き合わせちゃって」
「そのうえ、迷惑まで・・・」
潤んだその瞳はミズとよく似ていた。
罪悪感、不安、後悔、情けなさ。
俺まで泣きそうになった。
車の中、担架の上で眼を瞑るミズを見て
不安が消えなかった。
「ミズ・・・」
「ゴメン・・・俺が・・・」
俺がこんなとこ連れてこなかったら・・・、
ミズは病気って知っていたのに・・・。
不安と後悔が入り混じる心。
「ご家族の方ですか?」
救急車に乗った医師が俺に聞く。
「い、いえ・・・友達です・・・」
「この方のご家族は?」
『この方』とはミズの事。
「分かりま・・・せん・・・」
何も判らない。
帰ったら家族の人に謝らなくちゃ。
全部、俺のせいなんだから・・・。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
─病院到着─
「未寿っ!?大丈夫なの!!」
おそらくミズの母親がミズに駆け寄る。
その心配そうな姿に罪悪感が重くのしかかる。
「・・・・」
俺は黙ってその姿を見ていた。
「貴方・・・」
俺の存在に気付く。
怒鳴られるかな・・・?
「ごめんなさい・・・」
謝ったのは俺じゃなくて
ミズの母親の方。
「・・・え?」
「あの子の我が儘に付き合わせちゃって」
「そのうえ、迷惑まで・・・」
潤んだその瞳はミズとよく似ていた。
罪悪感、不安、後悔、情けなさ。
俺まで泣きそうになった。