*心に咲くあの花の名前*【短】
あの時、少し嬉しいと舞い上がって
いた自分があの子の真実を知ると
馬鹿馬鹿しくなった。
でもその真実を知るのは
まだ先の話なんだ・・・。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
─翌日─
部活帰り、いつもの公園
に差し掛かる。
やっぱり居た・・・。
そこには昨日の女の子。
ベンチに座って何かをしている。
何だろう・・・?
そっと覗いてみる。
スケッチブックに鉛筆を滑らせ、
あの幻想的な画が浮かび上がる。
「あ・・・・・」
つい声に出してしまい、
あの子が俺の存在に気付く。
「あぁ・・・っ!?」
「・・・・」
「居たんなら言って下さいよ!」
「吃驚します・・・っ!」
頬をぷうっと膨らまし、
愛らしさを放つ彼女。
「あ、ごめ・・・」
「てかさ、その絵見ていい?」
「え・・・っ!?これ・・・?」
自分の絵を見て少し
迷い気味の彼女。
「うん・・・駄目?」
「駄目じゃ・・・ないですけど・・・」
スケブを彼女から受け取り、
今さっき描いてた絵を見る。
俺の想像上、コレは“絵”ではなく、
“画”なのだろう。
「すご・・・」
「す、凄くなんか無いです!」
遠慮がちな彼女をほったらかしに
俺はその画から目が放せない。
いた自分があの子の真実を知ると
馬鹿馬鹿しくなった。
でもその真実を知るのは
まだ先の話なんだ・・・。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
─翌日─
部活帰り、いつもの公園
に差し掛かる。
やっぱり居た・・・。
そこには昨日の女の子。
ベンチに座って何かをしている。
何だろう・・・?
そっと覗いてみる。
スケッチブックに鉛筆を滑らせ、
あの幻想的な画が浮かび上がる。
「あ・・・・・」
つい声に出してしまい、
あの子が俺の存在に気付く。
「あぁ・・・っ!?」
「・・・・」
「居たんなら言って下さいよ!」
「吃驚します・・・っ!」
頬をぷうっと膨らまし、
愛らしさを放つ彼女。
「あ、ごめ・・・」
「てかさ、その絵見ていい?」
「え・・・っ!?これ・・・?」
自分の絵を見て少し
迷い気味の彼女。
「うん・・・駄目?」
「駄目じゃ・・・ないですけど・・・」
スケブを彼女から受け取り、
今さっき描いてた絵を見る。
俺の想像上、コレは“絵”ではなく、
“画”なのだろう。
「すご・・・」
「す、凄くなんか無いです!」
遠慮がちな彼女をほったらかしに
俺はその画から目が放せない。