*心に咲くあの花の名前*【短】
「ヒロ、私・・・海へ行きたいです!」
「はぁ・・・っ!?」
何を急に言い出すんだよ!?
「お願い!私、海見た事無いんです!」
「一回でいいから死ぬ前に視ときたいんです!」
「・・・・」
俺は戸惑ったが、ミズの『死ぬ前に』
の言葉が胸に突き刺さった。
「ミズ・・・」
「俺は・・・いいけど・・・」
「本当ですか!?」
「やったぁーっ」
ミズの笑顔は俺の罪悪感なんて吹き飛ばした。
『病気のミズを勝手に連れ出したら駄目に決まってる』
そんな罪悪感だ─・・・。
「明日、明日がいいです!」
「急だなぁー・・・」
なんて言いながらも俺の顔は笑顔。
ミズとこうやって居られるのが嬉しいんだ。
そして俺たちは自分の帰り道を歩く。
「ヒローっ!」
大声で叫ぶミズの声に振り向く。
「明日、絶対ですよぉーっ!!」
「分かってるってっ!気を付けて帰れよぉ」
そのまま俺たちは別れた。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
「ただいまー」
俺は家に着き、玄関で靴を脱ぐ。
「母さん・・・?」
ただいまと言っても返事が無いので心配する。
リビングを見るとそこには転寝してる母さん。
「母さん・・・?風邪引くよー」
「ん・・・あら、大広・・・」
「帰ってたの・・・?」
「今・・・」
疲れてる母さんを起こしたのを
少し後悔する。
ちょっと可哀想だったと。
「はぁ・・・っ!?」
何を急に言い出すんだよ!?
「お願い!私、海見た事無いんです!」
「一回でいいから死ぬ前に視ときたいんです!」
「・・・・」
俺は戸惑ったが、ミズの『死ぬ前に』
の言葉が胸に突き刺さった。
「ミズ・・・」
「俺は・・・いいけど・・・」
「本当ですか!?」
「やったぁーっ」
ミズの笑顔は俺の罪悪感なんて吹き飛ばした。
『病気のミズを勝手に連れ出したら駄目に決まってる』
そんな罪悪感だ─・・・。
「明日、明日がいいです!」
「急だなぁー・・・」
なんて言いながらも俺の顔は笑顔。
ミズとこうやって居られるのが嬉しいんだ。
そして俺たちは自分の帰り道を歩く。
「ヒローっ!」
大声で叫ぶミズの声に振り向く。
「明日、絶対ですよぉーっ!!」
「分かってるってっ!気を付けて帰れよぉ」
そのまま俺たちは別れた。
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「ただいまー」
俺は家に着き、玄関で靴を脱ぐ。
「母さん・・・?」
ただいまと言っても返事が無いので心配する。
リビングを見るとそこには転寝してる母さん。
「母さん・・・?風邪引くよー」
「ん・・・あら、大広・・・」
「帰ってたの・・・?」
「今・・・」
疲れてる母さんを起こしたのを
少し後悔する。
ちょっと可哀想だったと。