俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
気持ち
「優斗、シカトすんな!」
翌日…
学校に向かう俺を突然
数名の男が呼び止めた
俺の容姿が何だ
俺の学力が何だ
人は小さな事でも
大袈裟に騒ぎ立て嫌みを言う生き物。
俺の容姿が気にくわない
透かした様な奴で偉そう
存在自体が腹立たしい
そんな理由で俺を嫌い
目をつける先輩もいる
『何か用ですか?』
数名の先輩に囲まれても
顔色一つ変えず話す俺。
「顔が良いからって調子乗んな糞が!」
俺の怯まない態度が更に
気にくわなかったらしく
男達は俺を思いきり睨む。
『俺…学校あるんで』
「おい、待てや!!」
絡まれるのには馴れた
俺は絡んでくる相手を
無視し学校へ向かった。