俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
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「優斗、最近何か良い事でもあったか?」
六月中句のある放課後
いつもの様に琢磨サンの店に遊びに来た俺は、琢磨サンに言われた言葉に首を傾げる。
『何で?』
俺は、きょとんとした表情を浮かべながら琢磨サンを見て返答を待つ。
「いや、最近優斗の表情が柔らかくなった気がして。トゲトゲしさが薄れた様な…」
『意味解んねーし!』
声を押し殺してくすくす笑う俺を見て琢磨サンは優しく穏やかに微笑む。
『琢磨サン…?』
琢磨サンは俺の頭を優しくそっと撫でる。
『だ-か-ら-ガキ扱いすんなって//』
ブーブーブー♪
話をしているとポケットの中の携帯が鈍い音を立てて振える。
電話か?
俺はポケットに手を入れて
携帯を取り出し画面を見る
着信:080ー35~
電話の相手は知らない番号から。