俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
店で働く様になった当初
新人の頃は正直すげえきつかった。
酒は強い方で馴れるのに
時間はかからなかったが
感情を失った俺には
女を喜ばす気遣いや
慣れない営業トークはキツかった。
少しずつ
容姿だけで徐々に指名が増えていく
それが気にくわないのか
"顔だけホスト"や
"中身の無い男"…と良く
陰口を叩かれたりもした
外野の声に気にも止めず
俺はただひたすら仕事をこなし
ホストを初めて約2年
常にナンバー入りを維持。
店で働きだしてから
いろんな事を教わり
いろんな事を学んだ
一時期辞めていたバンドを
再開するまで落ち着いた。
【 SION Troubie past 】
この小説の元々のタイトル。
このタイトルは
バンドを活動を再会して
初めて作った曲名であり
俺の中で一番思いれのある曲。
失った物は再び手に
入れる事は出来ない
夢の中で生き続け
静かに闇へ引きずり込まれていく…