俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


翌日


午前中の授業が全て終わり
俺は優衣の教室へ向かう。



前は俺の教室まで来てくれてた彼女。



よく考えると、俺から優衣の教室に行くのは初めての気がする。



" 学校で話せない " そこがどうしてと納得行かなくて… 電話やメールでじゃなく直接理由を聞きたかった。



『優衣居る?』



教室のドア付近で喋る
数名の女の一人に声をかける。



「優斗じゃん♪…あの子学校は来てるみたいだけど知らなぁーい」



女は知らないと言いながら何故か変ににやにやしていて… 昼休みだから友達と昼飯中か?



この女を見てると嫌な予感がする



教室、屋上、廊下…



何となく感じた嫌な予感を信じ、教室に居ない優衣を俺は順番に探し回った。



『どこだよ…』



諦めかけた瞬間、人の気配がない裏庭で珍しく話し声が聞こえて… 俺はそのまま声のする方へ。



『優…』



そこには見た事のない女達に
囲まれ下を向く優衣が居た。



こんな所で何してんだろ…



優衣を見つけて俺はそのまま近付こうとしたが、会話の内容が聞こえて思わず立ち止まる。
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