俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
「ねえねえ優斗君、今度ウチらのグループと遊ぼないー?」
優衣の反応を見て安心した女達は俺に対して普通に話して来る。
「前はよく遊んでくれてたじゃん… 寂しいー。それに最近付き合い悪くないー?そうそう。良いお店も見つけたの♪」
俺はもちろん無視。
「優斗君聞いてるのー?」
いや、聞きたくねえし。
座り込む優衣を目の前に立ち上がった俺は、俺に対して声色を変え媚を売る女達の前に立つ。
「…優斗!!」
俺が殴るとでも思ったんだろう
慌てて俺の名前を呼ぶ優衣。
心配そうな表情を向ける優衣に
俺は微笑みそっと頭を撫でれば
「優斗君どうし…『うぜえよお前等、今度優衣に何かしてみろ女でも許さない。お前等全員殺してやるからな』
優衣に聞こえないように女達に伝えた俺は、睨みつけ冷たい笑顔を向けた。
「優…」
言葉が出ないのか3人は
口を開けたまま固り俺を見ていて。
『優衣行くぞ、立てるか?』
「え…」
俺は
自力で歩けない優衣を
支えて裏庭から離れた。