俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
『ちょ、おい!!えみ…』
えみは話すだけ話すと
一方的に電話を切った。
あの子がって… 優衣は関係ないだろ
これ以上優衣を
絶対に巻き込みたくない
…巻き込む訳にはいかない。
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《朝、図書室デ話ソウ》
色々悩んだ結果
俺は
優衣を苦しめていた
着信や中傷メールは
元カノの仕業だったと
全て打ち明ける事にした。
《イイヨ!!朝、図書室デ待ッテルネ♪》
翌朝
普段より早く家を出た俺は
真っ直ぐ図書室へ向かい..
そして
人の気配のない静かな
図書室のドアを開ける。
ー ガラッ ー
図書室のドアを開けて
俺の視界に入ったのは
椅子に座り
机の上に両肘を乗せ
うつ伏せになる優衣の姿。
寝てるのか?
俺は優衣に近付きそっと髪に手を伸ばす。
『… 優衣ごめん』
「……。」
『今までありがとな』
今の俺が出来る事
優衣を守るには
俺が優衣から離れるしかない。