俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


「私、別れないから」



『優衣… 』



「嫌がらせなんか平気!!それより、あたしから優斗が離れて行く方がよっぽど怖いよ… 」



起きてたのか…
うつ伏せのまま話し続ける優衣。



「あたしの事を思ってくれてるのなら、好きなら別れないで、ずっと傍に居て… 」



優衣は


ゆっくりと顔を上げ
真剣な顔で俺を見る。



『側に… 』



無言で頷く優衣の目には
溢れんばかりの涙が溜まっていて



「……。」



俺は何も言わず



優衣を優しく抱き締めた。



「お願い優斗、離れないで… 」



『……。』



なぁ優衣



俺がお前を守るとか
簡単に言えないけど



そんな俺でも



俺なりの守り方が
きっとあるよな?



好きな女が泣く所なんて
もう絶対見たくねえから。



「優斗、ずっとずっと大好きだよ…」



正直えみには会いたくない
… でも逃げてもられない。



結局、優衣には
元カノの事を何も打ち明けず



3日後
えみに言われた店まで行く事にした。

< 51 / 115 >

この作品をシェア

pagetop