俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


ブーブーブー♪



店から出た時



ポケットの中で携帯が
鈍く振動し鳴り響く。



" 着信 章司 "



『はい』



俺は歩きながら電話に出る。



「優斗、今どこ?」



『章司、俺…アイツ等殺しに行って来る』



「おい、優… 」



俺は章司からの電話を一方的に切り



えみから聞いた店を探し回った。



この時



俺が冷静に考えられていれれば
もっと考えて行動していれば…



今とは180度違う未来に
変わっていたかもしれない。



今更


後悔しても遅いのは
自分の中で解ってる



解ってるけど..









ーーーーーーーーーーーー



「あれはマジウケたぜ♪」



「つ~か良い気味!!」



… 見つけた。



えみから聞いた店では5人組の男が
テーブルの上に写真を広げ楽しそうに話していた。



電話越しに聞こえた声の男も
またケラケラ笑っている。



「… あれ、小上じゃね?」



男の1人が俺に気付き、残りの4人は
テーブルの上に広げた写真を慌てて隠し始めた。

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