俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
俺は通夜に出席出来ず自分の家にいた。
優衣が死んだのを
認めたくない半面
俺が優衣を殺したようなもの
そんな俺が通夜に出るなんて
優衣の両親は絶対許してくれないだろう
そう思うと通夜に出席出来ずに居た。
「…出…こい 」
「小上…斗… 」
閉め切っているカーテンの
向こう側から微かに声が聞こえる。
聞き取りづらいが窓の外で誰かが叫んでる
てか、今… 俺の名前呼んでなかった?
俺はカーテンを開け
窓から顔を覗かせる。
「優斗、そんな所で何してんねん!!」
『章司… 』
マンションの入り口で
叫んでいた犯人は章司
「通夜… 始まるぞ!!」
『… 行かねえ』
「は?お前が来るの… 優衣ちゃん絶対待ってるで… なあ、優斗!!!」
『… 行ける訳ねえだろ 』
「今日行かなかったら絶対今日の事… 永遠に後悔するで」
『後悔か… 』
「お前の女なんやろ… 途中で見捨てず最後までちゃんと見届けてやれや!!優衣ちゃんの親が何やねん!親に何言われようと1番重要なんは優斗、お前が優衣ちゃんを思う気持ちと優衣ちゃん自身の気持ちやろ!?」
『……。』
「優衣ちゃん、事故する寸前までずっとお前の事探してたんや。今もずっと優斗の事、待ってるんやで…」