俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


「優斗ってば…!! 」



会計を済ませた俺はコンビニから出る



「待って… 」



俺の手を掴むえみ。



『触んな』



俺の発言にえみは慌てて掴んだ腕を離す。



「優斗聞いて… あの子が優斗のことを探す事になったのは… 私のせいなの」



『…だから?』



俺は冷たく言い放つ



「あの時の優斗… 恐くてマジでえみの友達殺すと思って… 慌ててあの子に… 」



俺は何も言わず黙ってえみの話しを聞いた



「そのせいでまさか事故るなんて… 夢にも思わなかったから。本当にごめんなさい… 」



今更謝まられても



話しを聞かされても
優衣は戻って来ない



人というのは簡単に死ねる
ずっと一緒に居たのに突然居なくなる



人間



出会いも有れば
必ず別れが来る



出会い方も別れ方も人によってさまざまで



俺の場合
優衣との別れは呆気なく永遠の別れだった。

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