俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


「優斗どうしたの… こんなの優斗じゃない… 目が怖い… ねえ、優しく笑ってよ… 」



『悪いけどお前に色々言われる筋合いねえから』



「やだ、これ以上狂った優斗なんて見たくない…」



涙を堪え、自分が被害者かのように
俺に対して作り笑顔を見せたえみは



それ以上何も言わず俺の前から立ち去った。



被害者は優衣だ、お前じゃない
自分勝手なえみの態度に反吐が出る。



この頃の俺は



えみに言われた通り狂ってたのかもしれない



この日を境に俺は俺じゃなくなり
弱さに負けて、完全に自分を見失った。



学校にも行かずバンドまでも抜け



街で会ったヤバい連中と関わる事で
安らぎを感じるようになって行った



" 優衣を忘れたい "



その思いから


毎日毎日色んな女を抱き
必要以上に酒を飲んだ。



自然と群がる女共…



俺の容姿を見て " 抱かれたい " と、言い寄る
性欲だけの頭の悪そうな馬鹿な女ばかり。



男からは喧嘩を売られる事が多くなったと同時に
頭イッテる、ヤバイ奴と怖がられる事が増えた。

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