俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
毎日の様に通っていた琢磨さんの店にも行かず
家にすら帰らない日も続く。
この頃の俺は死ぬことも怖くはなかった。
女なんて甘い言葉で口説いて
その気にさせれば大抵の奴は騙される
" 好きなタイプは? "
" 見た目なんて関係ない
優しい人がいいなぁ~ "
そう言ってる女ほど案外見た目重視。
どの女もえみと同類にしか見えず
女と言う生物に復讐心しかなく。
俺は手当たり次第に色んな女を口説き
感情もなく、抱いてその気にさせては
ある程度相手が俺に本気になって来たら
ズタズタに傷付け捨てるを繰り返した。
それが俺に出来る、女への復讐方法…
優衣を苦しめた女と言う生物は
誰に構わず全員俺にとって敵。
優衣を忘れたいと思えば思うほど
女が憎くなり復讐心も大きくなる。
『あーイライラする… 』
何をしても優衣の事を忘れる事は出来ず
逆に自分の中で優衣の存在が
どんどん大きくなって行く…
卒業式が近付いた、2月の出来事…
俺は再び1人の男と会う事になる。